©2013, Kunihiko Nakagawa
2013年制作

2013年3月17日、前日から副都心線と東横線が繋がり横浜とさいたまが直結して注目が増した若者のトレンディーな場、自由が丘に若者が出店する市を取材に行った。
この街が若者を惹きつけるのは楽しい物と出来事があるからで、そのうえ同じ様に面白いことを求めて集まる若者がいるからだ。その理由は都会が若者を地方から呼び寄せる理由でもある。そのようにして地方の「セガレ(息子)とセガール(娘)」が都会に出て行き、地方は高齢化し過疎化する。

都会の若者の中には、市に出店し自分の力で現在を生き抜こうとする者が居る。
月1回、第三日曜日にデザインショップ・イデーの店先を借りて市が開かれる。店先で洋服やアラビアのヴィンテージ食器や手製のアクセサリーやクッキーなどを売る市を立てる若者と同じ様に、都会に住む若者が「セガレマーケット」を運営している。

彼・彼女らが売るのは農産物。農産物といっても、福島を支援してボランティアをしているのではない。
彼・彼女らは地方に生まれ都会にやってきた農家のセガレ・セガール。扱っているのは親の「仕送り」ならぬ直送作物を休日を割いて都会の生活者に直接つないでいるのだ。セガレマーケットに出店している若者はそれぞれ異なった営みをしている。また、その未来への展望もさまざまだ。

自ら生産し、自ら生活者に手渡す、イベント市の営みのように、食品生産農家と都会生活者を直接結びつけるセガレ・セガールの会の動きに、ぼくは生産者が生き残ろうとする力を見ようとしている。その未来は農作物の流通だけではない、グリーンツーリズム、美食文化、環境アート、環境教育などさまざまな変奏を生み出すに違いない。

セガレ・セガール
http://www.segare.jp/

地元カンパニー
http://www.jimo.co.jp/

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